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聖パンポ修道士
                                    記念日 7月 18日


 パンポは、4世紀の砂漠の師父たちの中で最も偉大な教師の一人であったが、読むことができなかった。隠修士になるために最初に出かけたとき仲間の修道士達は詩編を暗記するように教えた。その時、パンポは詩編39の第一節、「わたしの道を守ろう。舌で過ちを犯さぬように」を初めて聞いて、沈黙が彼の最も大きな徳の一つとなって、弟子達にもこれを教えるようになった。ある時、総司教がパンポに、何か感心するようなことを言うように頼んだところ、彼は「もし、総司教が私の沈黙に感心されなければ、私の演説に感心されることはないでしょう」と言った。

 パンポは、荒れ野の師父から習った次の勧めを決して忘れなかった「あなた自身の正当さに信頼するな。過ぎ去ったことを悲しんではならない」
 パンポが稀におしゃべりしたときに好んで言ったことは、「すべての人達に憐れみを示しなさい。神は情け深い人を恵んでくださる。憐れみ深ければ、あなたは救われるであろう」

 ある日、ローマのメラニアという名の、後に列聖された女性がパンポの所に相談に来て、300ポンドの銀の贈り物を彼に差し出した。ところが彼はすぐに仲間の一人にそれを与えて、金に換えてリビアの貧しい人に施すように依頼した。メラニアは、パンポから感謝の言葉を期待したが、彼が何も言わなかったので、「300ポンドの銀がどんなに大きな贈り物かご存じでしょうか」と尋ねた。パンポは、メラニアに言った「あなたは神様のためにこの贈り物を持って来られたのだから、神様はその価値を知る必要はないのです。神様は、山の重さでも手で量る方だから、あなたの銀の分量は確かに御承知です。もし、私のために持ってこられたのでしたら、私にその重さをおっしゃってもよろしいが、神様のためならば、黙っていらっしゃい」と。